※現在、メイショウタバルは凱旋門賞で13番ゲート。武豊騎手は外寄りの枠を歓迎している。
フランス・パリロンシャン競馬場で、世界最高峰のレースの一つとして知られる凱旋門賞が行われます。
今年、日本から挑戦するのはメイショウタバルとアドマイヤテラ。
その中でも、特に注目したいのがメイショウタバルです。
なぜなら、この馬は2025年、そして2026年と宝塚記念を連覇しているからです。
2026年の宝塚記念では、雨によって阪神競馬場の芝が重馬場となる中、2番手を追走。
直線で先頭に立つと、1番人気クロワデュノールの追い上げをクビ差でしのぎました。
勝ちタイムは2分12秒1。
これで宝塚記念2連覇を達成し、史上3頭目の快挙となりました。
では、メイショウタバルはなぜこれほど強いのでしょうか。
そして、凱旋門賞でも期待できる馬なのでしょうか。
今回はメイショウタバルの強さを改めて考えてみます。
目次
- メイショウタバルは「逃げ馬」なのか?
- 宝塚記念を2年連続で勝った意味
- 大阪杯ではクロワデュノールの2着
- メイショウタバルの武器は「自分でレースを作れること」
- では凱旋門賞ではどうなのか?
- 今回は「前哨戦なし」で凱旋門賞へ
- 武豊騎手とのコンビにも注目
- 13番ゲートに決定
- メイショウタバルの強さを5つにまとめる
- まとめ
メイショウタバルは「逃げ馬」なのか?
メイショウタバルについて最初に思い浮かぶのは、やはり逃げ・先行競馬でしょう。
実際、これまでのレースでは前へ行く競馬を多く見せています。
しかし、2026年宝塚記念では完全な逃げではありませんでした。
先頭を行くコスモキュランダを見ながら2番手を追走。
そこで折り合い、最後の勝負どころで前へ出ました。
ここが重要です。
単純に、
「逃げて、そのまま粘る馬」
というだけではない。
前に馬を置いて競馬をすることもできる。
そして、勝負どころで自分から動くこともできる。
この自在性は大きな武器だと思います。
宝塚記念を2年連続で勝った意味
宝塚記念は阪神芝2200m。
メイショウタバルは2025年、2026年とこのレースを連覇しました。
しかも2026年は重馬場。
つまり、軽いスピード勝負だけではなく、力のいる馬場にも対応しています。
父はゴールドシップ。
ゴールドシップ自身も宝塚記念を連覇した馬です。
その父を持つメイショウタバルが、同じ宝塚記念を連覇したというのも面白いところでしょう。
ただし、血統だけで強さを決めることはできません。
実際にメイショウタバル自身が、阪神2200mという舞台で結果を残している。
ここが大事です。
大阪杯ではクロワデュノールの2着
2026年は宝塚記念だけではありません。
春には大阪杯にも出走。
ここではクロワデュノールの2着でした。
JRAの宝塚記念出走馬情報でも、メイショウタバルについて大阪杯でクロワデュノールに2着と紹介されています。
そして、その後の宝塚記念ではクロワデュノールを逆転。
しかもクビ差という接戦でした。
もちろん、1レースだけで両馬の能力差を決めることはできません。
競馬には展開、馬場、位置取りなど、さまざまな要素があります。
ただ、
大阪杯2着
↓
宝塚記念1着
という2026年春の流れを見ると、メイショウタバルが国内トップクラスの中距離馬の一頭であることは間違いなく注目したいところです。
メイショウタバルの武器は「自分でレースを作れること」
メイショウタバルの競馬を見ていて面白いのは、自分でレースの流れを作れるところです。
後方でじっと待って、最後だけ全てを賭ける馬ではありません。
前へ行く。
流れを作る。
自分のリズムで走る。
そして直線で粘る。
このタイプの馬は、展開に左右される部分もあります。
しかし、うまく自分の形に持ち込めたときには、後ろの馬にとって非常に厄介な存在になります。
特に2200m前後では、単純な瞬発力だけではなく、
長く脚を使えるか
という部分も重要です。
メイショウタバルには、その持続力があります。
では凱旋門賞ではどうなのか?
ここからが今回の最大のポイントです。
宝塚記念と凱旋門賞では、舞台が大きく違います。
凱旋門賞はフランスのパリロンシャン競馬場、芝2400m。
日本の競馬場とはコース形態も違います。
さらにフランスの芝は、日本とは異なるコンディションになることがあります。
だから、
「宝塚記念を勝ったから凱旋門賞でも勝てる」
とは簡単には言えません。
これは非常に重要です。
ただ、メイショウタバルには凱旋門賞で見てみたい特徴があります。
それが、
前で競馬できること。
そして、
馬場が悪化しても力を発揮できること。
です。
2026年宝塚記念は突然の大雨によって重馬場となりましたが、その状況でもメイショウタバルは2番手から押し切りました。
凱旋門賞でどのような馬場になるかは、当日にならなければ分かりません。
だからこそ、この馬の適性がどこまで通用するのかに注目です。
今回は「前哨戦なし」で凱旋門賞へ
もう一つ、大きなポイントがあります。
メイショウタバルは、フランスで前哨戦を使わず、直接凱旋門賞へ向かいます。
フランス・ギャロも、メイショウタバル陣営が前哨戦を使わず凱旋門賞へ向かうことを紹介しています。
これは日本馬にとって大きな挑戦です。
ただ、陣営は宝塚記念を勝った後から凱旋門賞を見据えて準備を進めてきました。
そして現地での最終調教では、武豊騎手が初めて調教に騎乗。
石橋守調教師は、前週よりかなり動けているという感触をコメントしています。
武豊騎手も「改めて良い馬」と評価し、動きも良かったと話しています。
ここはかなり楽しみなところです。
武豊騎手とのコンビにも注目
そして今回の凱旋門賞には、もう一つ大きな物語があります。
メイショウタバルの鞍上は武豊騎手。
武豊騎手にとって、今回が凱旋門賞12度目の騎乗となります。
そして2026年は騎手生活40年目。
凱旋門賞は、武豊騎手が長年挑み続けてきた大舞台でもあります。
メイショウタバル陣営にとっても、今回の挑戦には特別な意味があります。
先代オーナーの松本好雄さんは、メイショウタバルで将来的に凱旋門賞へ挑戦したいという思いを残していました。
その思いも背負って、今回フランスへ向かっています。
競馬には、こうした人と馬の物語がある。
それもまた競馬の面白さだと思います。
13番ゲートに決定
そして10月2日、凱旋門賞のゲート番が決まりました。
メイショウタバルは13番ゲート。
16頭立てのレースで、外寄りの枠となりました。
これについて武豊騎手は、外目のほうが自分のペースで走りやすいという趣旨のコメントをしており、枠について前向きに受け止めています。
メイショウタバルの競馬を考えると、これは興味深い枠です。
前へ行くのか。
他馬の動きを見ながら進めるのか。
そして、どの位置で自分のリズムを作るのか。
ここはレースを見るうえで大きなポイントになりそうです。
メイショウタバルの強さを5つにまとめる
ここまでを整理してみましょう。
① 宝塚記念を2連覇
2025年、2026年と宝塚記念を連覇。
これは史上3頭目となる快挙です。
② 前で競馬ができる
逃げだけではなく、2番手からでも競馬ができる。
自分のリズムを作れるのは大きな武器です。
③ 長く脚を使える
一瞬だけの末脚ではなく、早めに動いて最後まで粘る競馬ができます。
④ 重馬場にも対応できる
2026年宝塚記念では重馬場で勝利。
馬場悪化への対応力は、凱旋門賞を見るうえでも気になるポイントです。
⑤ 国内トップ級との勝負で結果を出している
大阪杯2着、宝塚記念1着。
クロワデュノールとの勝負でも結果を残しています。
まとめ
メイショウタバルは、本当に強いのか。
この答えを日本国内だけで考えるなら、すでにかなり分かりやすい実績があります。
宝塚記念2連覇。
大阪杯2着。
そして2026年の宝塚記念では、クロワデュノールを相手に勝利。
ただし、凱旋門賞はまったく別の舞台です。
海外遠征。
パリロンシャン。
芝2400m。
そして日本とは違う競馬環境。
だからこそ、ここでメイショウタバルがどんな競馬をするのかが面白い。
10月4日。
16頭で争われる凱旋門賞で、メイショウタバルは13番ゲートからスタートします。
逃げるのか。
先行するのか。
フランスの馬場にどう対応するのか。
そして、宝塚記念2連覇の実力を世界の舞台でどこまで見せられるのか。
メイショウタバルの秋は、いよいよクライマックスです。
日本競馬が長年追い続けてきた凱旋門賞。
その舞台に、宝塚記念を2度制したゴールドシップ産駒が挑みます。
どんな結果になるかは誰にも分かりません。
だからこそ、10月4日の凱旋門賞は、しっかりとメイショウタバルの走りを見届けたい。
メイショウタバル、世界へ。
これはかなり楽しみな一戦です。
