競馬をやっていると、こんな疑問が浮かぶことはないだろうか。
「競馬で負けている人って、実際どれくらいいるんだろう?」
SNSを見れば、高額配当を的中させた人や、競馬で大きく稼いだという話が流れてくる。一方で、毎週のように馬券を買っていても、なかなか収支がプラスにならない人もいるはずだ。
自分だけが負けているのか・・・
それとも、競馬で勝ち続けること自体が難しいのか。
今回は、競馬で負けている人の割合について・・・
馬券の仕組みや回収率をもとに考えていきましょう!
競馬で負けている人は何%なのか?
まず結論からいうと・・・
競馬で負けている人が何%いるのかについて、すべての競馬ファンに当てはまる正確な割合を、ここで断定することはできない。
ネット上では「競馬で勝っている人は5%」「95%は負けている」といった数字を見かけることがある。
しかし、こうした数字を見るときには注意が必要だ。
調査対象が何人なのか。中央競馬だけなのか、地方競馬も含むのか。1日単位なのか、1年間の収支なのか。それとも、何年も馬券を買い続けた結果なのか。
条件が違えば、数字の意味も変わってくる。
例えば、ある日に1万円勝った人でも、過去1年間の収支がマイナスなら、長期的には負けていることになる。
反対に、その日は負けていても、年間の収支ではプラスという人もいるだろう。
つまり、単純に「今日勝った人」と「競馬で勝ち続けている人」を同じように考えることはできない。
大切なのは、的中した回数ではなく、長期的に購入金額と払戻金額を比較することだ。
JRAの払戻率から見える競馬の現実。そもそも負けている・・・
では、競馬で利益を出すことは、なぜ難しいのだろうか。
その理由を考えるうえで知っておきたいのが、JRAの払戻率である!
JRAでは、馬券の種類によって払戻率が設定されている。
主な券種の払戻率は次のとおりだ。
- 単勝・複勝:80%
- 枠連・馬連・ワイド:77.5%
- 馬単・3連複:75%
- 3連単:72.5%
- WIN5:70%
出典:JRA公式サイト「勝馬投票法ごとの払戻率について」
これは、売上のうち、どれくらいの割合が払戻金に充てられるかを示した数字である。
例えば、払戻率80%の券種で、全体の馬券購入額が100万円だったとする。単純化して考えると、払戻金に充てられるのは80万円ということになる。
もちろん、個人が1万円購入したら必ず8,000円戻ってくる、という意味ではない。的中すれば大きく戻ることもあるし、外れれば払戻金はゼロだ。
しかし、購入者全体のお金の動きとして考えると、購入金額の総額がそのまま購入者に戻る仕組みではないことが分かる。
ここが、競馬を考えるうえで重要なポイントだ。
ただし、払戻率だけから「負けている人が何%いる」と計算することはできない。
大きく勝つ人もいれば、大きく負ける人もいるため、人数の割合と金額の割合は別なのである。
しかし、やればやる程負けている事実・・・かも。
的中率が高くても負けることがある
競馬では、馬券が当たることと、利益が出ることは必ずしも一致しない。
例えば、1レース1,000円の馬券を10レース購入したとする。
購入金額は合計1万円だ。
そのうち8レースで的中したとしても、払戻金の合計が8,000円だったら、収支はマイナス2,000円になる。
反対に、10レース中1レースしか当たらなくても、その1回の払戻金が15,000円なら、収支はプラス5,000円だ。
つまり、的中率だけを見ていても、本当に勝っているかどうかは分からない。
そこで確認したいのが「回収率」である。
回収率は、払戻金の合計を購入金額の合計で割って計算する。
回収率が100%なら収支はプラスマイナスゼロ。
100%を超えていればプラス、100%未満ならマイナスということになる。
競馬を長く楽しむのであれば、的中率だけでなく、回収率も記録しておきたいところです。
なぜ競馬では負けを取り返したくなるのか?
競馬で負けたとき、つい考えてしまうことがある。
「次のレースで取り返そう」「ここで当てれば、今日の負けはなくなる」
気持ちは分かる。せっかく予想したのだから、何とか結果につなげたいと思うもの。
しかし、負けを取り返すことが目的になると、普段なら買わないレースに手を出したり、購入金額を増やしたりすることがある。
本来なら冷静に考えるはずの予想が、いつの間にか損失を埋めるための行動に変わってしまうのだ。
こうなると、馬の能力や展開を考えることよりも、自分の負けをどうにかしたいという気持ちが強くなる。
競馬で負けが続いたときこそ、一度立ち止まることが大切だと思う。
そのレースを買う根拠はあるのか。購入金額は事前に決めた範囲内なのか?と、自問自答してみよう。
こうしたことを確認するだけでも、衝動的な購入を避けやすくなる。
すなわち、冷静になれ。
競馬で勝ち続けるには何が必要なのか?
競馬で利益を出すためには、単に予想を当てるだけでは足りない。
馬の能力、展開、距離適性、馬場状態などを考えることはもちろん重要だ。
それに加えて、馬券を購入する金額や、予想を振り返る習慣も必要になる。
例えば、購入したレースと金額、払戻金、収支を記録しておけば、自分がどのような条件で負けているのかを確認できる。
特定の条件では好成績でも、別の条件では大きく負けているかもしれない。
反対に、自分では得意だと思っていた予想方法が、実際の収支を見るとそうでもなかった、ということもあるだろう。
ただし、短期間の成績だけで勝ち方を決めつけるのは危険だ。競馬には偶然の影響もあるため、ある程度の期間と購入記録をもとに振り返る必要がある。
そして、どれだけ予想を研究しても、利益が保証されるわけではない。
だからこそ、生活費や必要な貯蓄には手をつけず・・・
あらかじめ決めた予算内で楽しむことが大切になるのです。
負けている割合より、自分の収支を知ろう
競馬で負けている人が何%いるのか。
この疑問に対して、誰にでも当てはまる正確な数字を簡単に示すことはできない。
しかし、JRAの払戻率を見れば、馬券の購入金額がすべて購入者に戻る仕組みではないことは分かっている。
そして、的中率が高くても負けることはあるし、反対に的中率が低くても利益が出ることはある。
だからこそ、他人が勝っているかどうかを気にするだけでなく、自分自身の収支を記録してみることが大切なのだ。
購入金額はいくらだったのか。払戻金はいくらだったのか。回収率はどうだったのか。
まずは、この3つを記録するところから始めてみたい。
競馬は、予想を考える楽しさがある。一方で、お金を使う以上、冷静さも必要になる。
勝つことだけを追いかけるのではなく、自分の予算を守りながら、長く楽しめる付き合い方を考えていこう。
※馬券は無理のない範囲で楽しみ、負けを取り返すために購入金額を増やすことは避けましょう。
