競馬の予想をしていると、ついつい人気馬を疑いたくなることがある。
「この馬、本当に1番人気ほど強いのか?」
「オッズが低いし、別の馬から買ったほうが面白いんじゃないか?」
そんなふうに考えた経験はないだろうか。
もちろん、人気馬が必ず勝つわけではない。競馬には波乱もあるし、思いもよらない馬が好走することもある。
しかし、人気馬だからという理由だけで疑ってしまうのも、少し違うのではないだろうか。
今回は、平場のレースを予想するときに意識したい「人気馬を疑う前に考えること」について書いてみたい。
1.人気馬には、人気になる理由がある
まず考えたいのは、その馬がなぜ人気になっているのか、ということだ。
前走で強い勝ち方をしたのかもしれない。
安定して好走を続けているのかもしれない。
今回の条件が合っていると評価されている可能性もある。
人気馬には、それなりの理由があることが多い。
もちろん、競馬ファンの評価が必ず正しいとは限らない。過剰に人気を集めている馬もいるだろう。
それでも、人気しているという事実だけを見て「危険な馬だ」と決めつけるのは早い。
まずは、なぜ評価されているのかを考える。
そのうえで、自分の見方と照らし合わせてみることが大切だと思う。
2.前走の着順だけで判断しない
馬の評価を考えるとき、前走の着順は分かりやすい材料だ。
しかし、着順だけですべてが分かるわけではない。
例えば、前走で2着だった馬と5着だった馬がいるとする。
数字だけを見れば、2着の馬のほうが優秀に思えるかもしれない。
ところが、2着の馬は展開に恵まれていた一方で、5着の馬は前が詰まって力を出し切れなかった可能性もある。
もちろん、実際にそうだったかどうかはレース映像や内容を確認しなければ分からない。
大切なのは、着順という結果だけでなく、そこに至るまでの過程にも目を向けることだ。
人気馬についても同じである。
前走で勝っているから安心、負けているから不要、と単純に判断するのではなく、今回も能力を発揮できそうかを考えてみたい。
3.今回の条件に合っているか
競馬では、馬の能力だけでなく、レース条件も重要になる。
距離、コース、馬場状態、枠順、脚質、想定される展開。
こうした要素によって、馬の走りやすさは変わってくる。
例えば、前に行く馬が少ないレースなら、先行馬が自分のペースで走れる可能性がある。
反対に、逃げ・先行タイプが多ければ、前半から厳しい流れになることも考えられる。
ただし、出走馬の脚質だけで展開が決まるわけではない。スタートや騎手の判断によっても変化する。
だからこそ、予想するときには「この馬は強いか」だけでなく、「今回の条件で力を発揮できそうか」という視点も持っておきたい。
人気馬を疑うかどうかは、そのあとで考えればいい。
4.人気馬を買うことが悪いわけではない
競馬では、人気馬を買うと面白くないと感じることもある。
人気馬が勝っても配当は低くなりやすいし、穴馬を見つけたときの喜びは大きい。
その気持ちは分かる。
しかし、人気馬を買うこと自体が悪いわけではない。
反対に、穴馬を買うことが優れた予想というわけでもない。
大切なのは、自分が考える馬の評価と、実際のオッズを比較することだ。
自分では好走する可能性が高いと考えていても、オッズが低すぎれば、馬券として魅力があるとは限らない。
反対に、人気がなくても、好走する根拠が乏しければ無理に買う必要はない。
予想と馬券の購入は、似ているようで少し違う。
馬の能力を考えることと、その馬券を買う価値があるかを考えること。この2つを分けてみると、予想の整理もしやすくなる。
5.疑うことより、理由を持つこと
人気馬を疑うのは簡単だ。
しかし、なぜ疑うのかを説明するのは意外と難しい。
オッズが低いから。
みんなが買っているから。
そろそろ負けそうだから。
こうした理由だけでは、自分なりの予想とは言いにくい。
距離が合わないと考えたのか、展開が厳しくなりそうなのか、近走の内容に気になる点があるのか。
何かしら具体的な根拠を探してみる。
そして、人気馬を疑う理由が見つからなければ、その馬を評価するのもひとつの考え方だ。
もちろん、根拠を持って予想しても外れることはある。競馬に絶対はない。
だからこそ、結果だけでなく、自分がどのように考えて予想したのかを振り返ることも大切になる。
まとめ|人気ではなく、自分の目で考える
平場の予想では、人気馬を疑うことそのものが目的になってはいけない。
まずは、その馬が評価されている理由を考える。
前走の着順だけでなく、レース内容を見る。
今回の条件に合っているかを考える。
そのうえで、自分の評価とオッズを比較する。
こうした手順を踏めば、人気馬を買うにしても、疑うにしても、自分なりの理由を持ちやすくなるはずだ。
もちろん、毎回正しい判断ができるわけではない。予想を外す日もあるだろう。
それでも、何となく人気馬を消すより、根拠を持って判断するほうが、あとから振り返ることができる。
競馬は、ただ当たり外れを楽しむだけでなく、自分なりに考える過程にも面白さがある。
まずは人気馬を疑う前に、少し立ち止まって考えてみる。
それもまた、平場のレースを楽しむためのひとつのコツなのかもしれない。
※馬券は無理のない予算内で楽しみ、負けを取り返そうとして購入額を増やさないようにしましょう。
