今回はゾロアストロをピックアップしていきまっす。
ゾロアストロ (Zoroastro) | 競走馬データ - netkeiba

競馬を見ていると、派手な勝ち方をした馬に目が行きます。
大差勝ち。速い時計。強烈な末脚。
しかし、本当に強い馬を見つけたいなら、着順や時計だけを見るのでは少し物足りません。
「どんな展開で、その馬がどんな競馬をしたのか?」
ここを見ると、馬の本当の強さが見えてくることがあります。
今回、注目したいのがゾロアストロです。
2026年8月30日の新潟記念では、2番人気に支持され、芝2000m・稍重を1分59秒6で勝利。
ロデオドライブ、ダノンシーマを抑え、重賞初制覇を果たしました。これで通算成績は7戦3勝となりました。
しかも相手にはGⅠ馬5頭。今回は、このゾロアストロがなぜ注目されたのか、展開という視点から考えてみます。
目次
- ゾロアストロの戦績がすごい
- 新潟記念で見せた「展開への対応力」
- ゾロアストロは「差すだけ」の馬ではない
- 展開予想ではかなり面白い存在
- 新潟記念の上がり33秒8も評価したい
- 次に東京2000mならどうなる?
- ゾロアストロの最大の武器は「対応力」か
- まとめ|ゾロアストロは今後も注目したい
ゾロアストロの戦績がすごい
まず、これまでの戦績を簡単に確認しておきましょう。
ゾロアストロは2025年6月に東京芝1600mでデビュー。
新馬戦では2着でした。
その後、7月の新潟芝1800mの未勝利戦を勝ち上がると、サウジアラビアロイヤルカップで3着。
さらに東京スポーツ杯2歳Sでは2着に入り、2歳時から重賞級の能力を見せていました。
そして2026年2月。
京都芝1800mのきさらぎ賞を勝利。
このレースでは5番手付近から進み、上がり3ハロン33秒3を記録しています。
皐月賞では12着に敗れましたが、ここで評価を落としすぎる必要はありません。
なぜなら、皐月賞では後方からの競馬になり、15-14-15-15という位置取りだったからです。上がりは34秒0でした。
そして休養。秋の初戦となった新潟記念で、再び強い姿を見せました。
新潟記念で見せた「展開への対応力」
今回の新潟記念で注目したいのが、レースの流れです。
岩田望来騎手はレース後、「行く馬がいなかったので、スローになるだろう」という判断をしていたと話しています。
実際、ゾロアストロは6-6の位置でレースを進めました。
ここが重要です。
スローペースになると、後ろの馬にとっては簡単な展開ではありません。
前にいる馬が余力を残したまま直線に入るからです。
普通なら、後方から一気に差すにはかなりの瞬発力が必要になります。
ところがゾロアストロは中団付近で脚をため、直線では内を選択。
そして最後まで脚を伸ばして勝ち切りました。
つまり、「スローだから前の馬が有利」という単純な展開の中でも、差しに近い位置から勝ち切ったわけです。
ここはかなり評価したいところです。
ゾロアストロは「差すだけ」の馬ではない
ゾロアストロの面白いところは、脚質が一つに決まっていないことです。
過去の戦績を見ると、
- 新馬戦:5-5
- 未勝利:2-2
- サウジアラビアRC:5-6
- 東スポ杯2歳S:8-9-6
- きさらぎ賞:5-4
- 皐月賞:15-14-15-15
- 新潟記念:6-6
という位置取りです。
これを見ると、前へ行くこともできるし、中団で脚をためることもできます。
これは大きな武器でしょう。
逃げなければ駄目。
先行しないと駄目。
後ろからでないと駄目。
そういった極端なタイプではありません。
レースの流れに合わせて位置を取れる可能性があります。
展開予想ではかなり面白い存在
競馬予想で「展開」を考えるとき、最も難しいのが、レース前に流れを完全に読むことです。
逃げ馬が多ければ速くなる。
逃げ馬が少なければ遅くなる。
基本的にはそう考えられます。
しかし、実際のレースでは騎手の判断によって流れが変わります。
だからこそ、ゾロアストロのようにいろいろな位置で競馬ができる馬は魅力があります。
スローペースなら中団から速い脚を使う。
ある程度流れるなら、前との差を詰めながら最後に伸びる。
そんな競馬ができれば、展開に左右されにくくなります。
もちろん、どんな展開でも勝てるという意味ではありません。
しかし、「展開がハマらないと何もできない馬」と比べると、安心して見られるタイプではないでしょうか。
新潟記念の上がり33秒8も評価したい
今回の新潟記念では、稍重という条件でした。
さらに雨。
それでもゾロアストロは上がり3ハロン33秒8を記録しました。
しかもメンバー最速の上がりです。
ここはかなり面白い数字です。
稍重馬場で、GⅠ馬を含むメンバーを相手にして、最後の600mで33秒8。
しかも中団からの競馬。
単純な逃げ切りではありません。
「速い上がりを使える」というだけではなく、中団から位置を取り、最後にしっかり伸びることができた点を評価したいところです。
次に東京2000mならどうなる?
そして、今後を考えるうえで気になるのが東京です。
新潟記念後、陣営は11月1日の天皇賞・秋を視野に入れていることが報じられています。
もし出走するなら、舞台は東京芝2000m。
ここでも展開が重要になります。
東京芝2000mは、最後の直線が長いコースです。
そのため、最後まで脚を残せる馬にはチャンスがあります。
ゾロアストロは、これまで1800mや2000mで結果を残しています。
きさらぎ賞では1800mを勝利。
新潟記念では2000mを勝利。
皐月賞でも2000mを経験しています。
距離面で大きな不安を抱える馬ではなさそうです。
ゾロアストロの最大の武器は「対応力」か
ここまで見てきて、私がゾロアストロに感じる一番の魅力は、単純なスピードだけではありません。
展開への対応力です。
前へ行くこともできる。
中団からも競馬ができる。
最後に速い脚を使える。
1800mにも対応。
2000mにも対応。
さらに今回の新潟記念では、雨で稍重になった馬場にも対応しました。
これだけ条件が変わっても結果を出しているのは面白いところです。
もちろん、GⅠになると相手はさらに強くなります。
天皇賞・秋に出走することになれば、今回以上に厳しいレースになるでしょう。
それでも、3歳馬としてGⅠ馬5頭を相手に新潟記念を勝ち切ったことは、大きな自信になるはずです。
まとめ|ゾロアストロは今後も注目したい
今回、ゾロアストロを展開という視点から考えてみました。
注目したいのは、
- 中団から競馬ができる
- 前へ行く競馬にも対応できる
- スローペースでも末脚を使える
- 1800mと2000mで実績がある
- 重い馬場でも結果を出した
という点です。
新潟記念では、2番人気に応えて重賞初制覇。
しかもGⅠ馬5頭を撃破しました。
今後、天皇賞・秋への出走が実現すれば、一気に注目度が高まりそうです。
競馬では、単純に「前走1着だから強い」と考えるのではなく、
「どんな展開で勝ったのか?」
を見ることが大切です。
ゾロアストロの場合は、スローペースの中団から最後に伸びて勝った。
この内容をどう評価するか。
そこが今後の予想でも重要なポイントになりそうです。
次にどんな展開で、どんな競馬を見せるのか。
ゾロアストロは、これからも追いかけておきたい注目馬です。
